ホンダエンジニアリングインタビューその3 | ありたき姿を考えるには

皆で同じ土俵で議論できるようになってからは、非常に議論が早かったですね。
価値が同じになって「頑張らなきゃ」という話になったら、一気に進んでいきました。


2013年度JMI生産・開発マネジメントコースの修了生である、ホンダエンジニアリングの原田仁さん(生産技術部 電装生技BL)を訪問しました。
日本能率協会の中川雅志がインタビューいたします。(以下敬称略 役職はインタビュー当時)

ありたき姿を考えるには?

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(中川)
他業種の方からは、ホンダの方と話すと「ありたき姿」を語る姿がすごいという話をよく聞きます。

(原田)
そうしないと次のステップに進めないというような風土があるので、
そこをすごく強く考えますね。それが良い面でもあるのですが、
逆に先入観が強くなってしまって、本当のところはどうなのか、
客観的な視点が弱くなることはあります。

先ほど、システム的にまとめる・まとめないという話がありましたが、
客観的にどういう指標で今のポジショニングがあるかということをきちんと捉えないといけない。

想いは重要なのだけれども、想いプラス実際の事実が何かということが交互に出てくるような形で
ものづくりが進んでいかないと結構つらいという気付きはありましたね。

(中川)
共同テーマ研究などでも、想いと客観的なデータを組み合わせるような動きはあったのでしょうか。
※共同テーマ研究:1チーム5~6名程度の固定メンバーで、9ヶ月間を通じて研究活動を行なっていただくプログラムです。

(原田)
共同テーマ研究に関しては、僕たちのチームは、
最初は講師や同期の皆からあまり良い評価がもらえなくて、結構苦労しました。

悩んでいるところはメンバー同士で同じなので、どのようにしたら
もっと客観的な視点で捉えて、共通の価値というモノサシをもって話ができるか、
すごく悩みましたね。

他業種なので、コア論になると話ができないので、早く共通の悩みを見つけて、
それをいかに汎用的に議論していくかというところは、チームメンバーですごく気にしました。

それができると、いろいろな意見がどんどん出てくるようになって、
非常に良かったですね。参考になりました

(中川)
原田さんのチームでは、各社の悩みを抽出するための“スパイラルモデル”という手法を作成して、
皆さんの会社における課題を抽出したうえで、
課題解決の為のアドバイスをみんなで出しあうということをされていました。

(原田)
このモデルは気に入っていて、自社に帰ってからも課題が出ると、
どのポジションの課題か?と整理するのに使っていますね。
最初は十人十色で、共通の話題を見つけるのがすごく難しくて。

根っこにあるものは同じような気がしたのですが、ビジネス機会だったり、
技術だったり、人の教育だったりと、皆それぞれ抱えている課題、悩みが違っていて、
良いものをつくりたいという想いだけが共通してある。

でもメンバーと課題をよくよくシンプル化して話をしていくと、
自分の課題は、メンバーが以前体験したことだったり、他の方の課題に、
ホンダはこうしているといった議論ができたり。

実はスパイラルのように、みんなの課題はつながっていて、大きな意味で、
共通の課題として議論できるのでは?とモデルを考えました。

皆で同じ土俵で議論できるようになってからは、非常に議論が早かったですね。
価値が同じになって「頑張らなきゃ」という話になったら、一気に進んでいきました。

(中川)
それが12月ごろですか。

(原田)
12月ごろまでは「何をするんだ?」というような感じで、ほとんど情報の交換会のようでした。
「こんな問題あるよね」「やってられないよね」という半ば愚痴のような話をしていて、
時間ばっかり食って次にいかなかったというところが正直なところです(笑)。

(中川)
それが12月、1月くらいからは一気に。

(原田)
そうですね。何か論点を見つけて、「自分たちは同じ土俵で話せるんだ」となったら、
みんなすごくアクティブになりました。

それは多分、ものづくりでもそうで、結局、いかにうまくベクトルを合わせるか、
同じ方向を向くかということがすごく重要で、強制させてもできるものではなく、
価値感が同じだと思えることが大事だと思うのです。

自動車でも「こういうものが良い」という価値感が皆で共有できてくると、
すごく良いアイデアが出てくるのです。

きっと、そこにいくまでのところは試行錯誤すべきなのでしょうね。

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