マツダインタビューその1|異業種との出会いに期待して、参加しました


「生産・開発マネジメントコース」は、ものづくりを担う将来の役員・幹部を育成する研修です。毎年、多くのものづくりに従事する幹部候補生にご参加いただいています。2022年度に受講いただいたマツダ株式会社、河瀬様は生産部門で塗装業務を担当されているマネージャーです。研修の終了後にお話をお聞きしました。日本能率協会、小関、谷澤がインタビューしました。(以下敬称略、役職当時)

異業種との出会いに期待して、参加しました

(JMA)
河瀬さんのご担当されている仕事を教えてください。

(河瀬)
私は、マツダの技術本部に所属しています。いわゆる、生産技術部門になります。この部門は、「車体領域」や「車両領域」「パワートレイン領域」と様々な領域に分かれていますが、私が所属しているのは「車両領域」になり、その中の「塗装領域」を担当しています。

(JMA)
「生産・開発マネジメントコース」のご受講ありがとうございました。受講することになったきっかけは?

(河瀬)
上司から「こういうコースがあるよ」と紹介して頂いたのがきっかけです。ちょうど、マネージャーになったばかりでしたので、「経営視点を学ぶ研修」ということに少し不安がありましたが、期待を込めて上司が推薦してくださったので、「それならば」と思い、参加を決めました。

コースの案内資料を読み、このコースが非常に視座の高いレベルのものであるとわかりました。また、様々な業界の方が参加するということで、その点には強く惹かれました。普段から自動車業界にとらわれず、他の業界のことを勉強して、その技術や発想を自社でも活用できないかと考えていたからです。異業種の方と出会うのは好きでしたので、このコースの「異業種交流」の部分に非常に興味を持ちました。

研修を通じて、経営意識を育む

(JMA)
研修を終えた感想は?

(河瀬)
長期間に渡る研修で、「講義」や「企業視察」「共同チーム研究」等、多種多様な内容がありましたが、それぞれの目的が明確である研修でした。講義全体で考えると、いずれのプログラムも外すことができない、無駄がない研修だと感じました。座学で学んだことを理解して、自分自身の考えと向き合う、そんな研修だったと思います。

特にそれを強く感じたのが「共同テーマ研究」です。学んだことをベースに考えて、チームのみんなとディスカッションし、自分なりの考えへと昇華していく。座学で学んだことを共同テーマ研究で実際に取り込んで実践したからこそ、理解が深まったと感じています。

研修は、毎回毎回、非常にショッキングでした。実際に経営に関わる方から様々な話を聞いて、目からうろこが落ちる思いでした。「そういうことなのか」「そうすればいいのか」と多くのことを学ぶことができました。視座を高めた視点を獲得することで、これまで遠い世界に感じていた言葉や考えが肚落ちできました。1日が終わると、「今日も良いことを学んだな」と思いました。それが率直な感想です。

(JMA)
研修を終えて、ご自身で変わったことはありましたか?

(河瀬)
業務に対しての意識が大きく変わりましたし、実際の行動でも変化があったと思います。日々の業務の中でも、研修で学んだことを活かして、発言したり、行動するように心がけるようになりました。

もともと、マツダでは全社員が経営意識を持つことを目指しており、そのような視点を持っていたつもりですが、その意識をさらに強くしたように思います。マツダには「マツダ・ビジネス・リーダーシップ・ディベロップメント(MBLD)」というイベントがあり、ひとりひとりがビジネス視点で自分の仕事を考えるリーダーシップをはぐくむことを目的としています。普段から、トップマネジメントから決算報告を聞く機会があり、経営に対して意識を持つようにしていたのですが、それがより身近なものとなり、自分事として意識をさらに強く持つことができるようになったと思います。

部下に対しても、そのような考えを持ってもらうためによく話をするようになったのですが、「最近、河瀬さん、ときどき良いことを言いますよね」と言われるようになりました(笑)。

(JMA)
この研修で得たことはそういったことが一番大きかったですか?

(河瀬)
そうですね。「経営者になろう」と強く思ってきたわけではないのですが、自分が働く意味は何なのかということを深く考えるようになりました。その部分を突き詰めて考えると、最終的には経営視点になるかと思います。会社のことだけではなく、それに関わるお客様や関連会社の皆さんといった、そういう仲間も全部含めたレベルで、ものを考えていかないと幹部社員のマネジメントはできないと思うようになりました。

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