NECインタビューその1 |スマートファクトリー実現に向けた取り組みとは?

JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である、NECの山形真司さん(システムプラットフォームBU 生産技術・品質推進本部 ものづくり先端技術開発G シニアマネージャー、2017年度当コース修了)よりお話を伺いました。
日本能率協会の斎藤 由佳がインタビューいたします。(以下敬称略、役職当時)

スマートファクトリー実現に向けた取り組みとは?

斎藤
それでは、NECの山形様にインタビューをさせていただきます。
まずは、現在のお立場、役割について教えてください。

山形
現在は、システムプラットフォームビジネスユニットの生産技術・品質推進本部に所属しています。

システムプラットフォームビジネスユニットでは、社会・企業活動を支える基盤として、たとえばサーバー、ATM、POS端末、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)といったハードウェア、ソフトウェア、保守サービスなどのプラットフォームを提供している部署です。

生産技術・品質推進本部は全社プラットフォーム関連の製品、サービス、ソリューションに対し、生産技術・品質管理技術による製品創出力の強化や品質・CSの向上の役割を担っています。

その中で私自身が所属するグループの役割は大きく3つあります。
1つ目は、NEC全体を俯瞰しながらエンジニアリングチェーンの視点で価値をつくることです。生産はもちろん、より上流のデザイン、開発、設計までの領域をスコープとしています。私は主に生産技術領域、特に実装、自動化、検査を中心とした全社共通のものづくりに関する技術の要素術開発と展開を担当しています。

2つ目は、全社横断プロジェクトのけん引です。全社のものづくりに関する組織のメンバーと一緒に、スマートファクトリー化に向けた活動をしています。

3つ目は、当社が取り組んでいる「NEC DX Factory」に対する技術面での支援があります。「NEC DX Factory」は、NECが実践してきたIoTやAIへの取り組みをソリューション群として具体化したもので、設計から製造、出荷、物流までのすべてのプロセスをデジタル化し、バーチャルでシミュレーションした後、フィジカルにフィードバックし、ものづくりの革新につなげる、というコンセプトです。これらを実際に形にした「NEC DX Factory 共創スペース」にお客様にご来場頂き体験して頂いて将来のものづくりについて議論を行い、お客様企業のスマートファクトリー化を支援しています。
この取り組みに対し、ものづくりの技術開発や現場の改善で得られた知見を活かす活動をしています。

斎藤
スマートファクトリー化は、多くの製造業共通の課題だと思いますが、NEC DX Factoryと山形様とのかかわりをもう少し教えてください。

山形
NEC DX Factoryとして提供するソリューションやハードウェアは、当社のスマートファクトリー化活動などで実証されているということがお客様の安心感につながります。そういった点でもわれわれの活動が重要だと認識しています。

NEC DX Factory共創スペースは神奈川県川崎市にある玉川事業場内にあります。我々も、製造現場の課題にどのように効果があるのか分かりやすく説明するなど、ものづくりを共通言語としてお客様と深いコミュニケーションを行うことで支援しています。

デジタルの活用には、現場で得られるデータから問題点をいち早く確認できる、いち早く手を打てる、さらに効果がすぐわかるというメリットがあります。従来に比べ改善のPDCAサイクルのスピードが格段にあがります。

斎藤
スマートファクトリー化の欠かせないポイントですね。

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