パナソニックインタビューその3|共同テーマの研究の活かしかたとは?


JMI生産・開発マネジメントコースの修了者である
パナソニックの藤原さん(生産技術本部 企画センター、2005年度当コース修了生)
を訪問しました。
日本能率協会の勝田健太郎がインタビューいたします。(以下敬称略、役職はインタビュー当時)

共同テーマの研究の活かしかたとは?

勝田
共同テーマの研究は9カ月間、プログラムの合間を縫って進められたと思います。
時間も結構、かかったのではないでしょうか。
そういう時間はチームとしてどのようにして作っていったのでしょうか。

藤原
通常のプログラムのときだけ集まっていたら、時間が足りなくてどうしても前に進みません。

そこで、特に後半はメンバーの会社の近くなどへ自主的に何度も集まり、検討を重ねました。

宿題として持ち帰り、自分たちなりに考えたことを投げ合うなどして、かなり密なディスカッションをしました。

それがなかったら、きっとまとまらなかったことでしょう。

みんながきちんとまとめたいという思いを共有していたので、自主的に何度も集まるようになったのが非常に良かったと思います。

勝田
研究を終えられたあと、研究内容を会社へ持ち帰えられたかと思いますが、御社の中での反応や研究の活用状況はどうだったのでしょうか。

藤原
プログラムが終わったあと、2007年度(次々年度)から研究所を担当するようになりました。

部門としての方向性や方針を打ち出すと同時に、将来の目指す姿を整理し、その実現に向けた課題を抽出して何をやるのかしっかりと考えなければなりません。

ロジックを立てて考える必要がありますから、ここで議論した内容が思考のベースになりました。

細かい部分は異なっていますが、ここで考え、作ったストーリーがその後の方針などに生きたと考えています。

ここでみんなと議論した課題形成の切り口、目指すべき方向のキーワードが、社内での活動に反映され、具体的な活動につながったのではないでしょうか。

勝田
藤原さんの活動の拠りどころのひとつになったわけですね。

藤原
さっきもお話ししましたが、いろいろな業種の人と議論する中で出てきた結論は、自分としても間違っていないと思っています。

だから、拠りどころのひとつにはなったのではないでしょうか。

勝田
久々に当時の資料を読み返してみて感じたことはありますか。

藤原
今見たら、できの悪かったところもたくさんありますね(笑)。

10年も前なので、今の時代に合うものと合わないものはあるでしょうが、基本的な考えは当時とそんなに大きく変わっていないと思います。

いまだに解決できていないことも残っています。

表現はいっしょでも中身のレベルがだいぶ違ってきたものが存在するほか、今でも使えるキーワードもあります。

本当に久しぶりに読み返してみて、もう一度使えそうに見えたものもありましたから、改めてきちんと読んでみたいと思います。

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